体が元に戻ってしまうのは、‟古い脳”のせい!?
7月 13, 2016 2:48 pm
治療院やリハビリで治療を受けて、その日は調子がよかったのに、数日経ったら(なかには当日・翌日の人も)、またもとの症状に戻ってしまった経験がある方は少なくないと思います。
なかには、余計に症状がひどくなった経験のある方もいるかもしれません。
そこで、「あそこは腕がわるかったんだ、、、」
と思ったことはありませんか?
実は、この「体が元に戻ってしまう」ことには、理由があります。
治療を受けて、その場で変化があったのだから、それなりの腕はあったはずです。
でも戻ってしまった、、、
そこには、実は、‟脳の特性(習性)”が関係していたのです。
脳は、うまくいったり、気持ちよい、ここちよい、方へ向かう性質もあります。
ですが、これは一時的なことの方がほとんどです。
基本的には、脳は、今までと「変わらない」ことを、最優先に選びます。
なぜか?
それは、何億年と引き継がれてきた、‟古い脳”の影響が強力だからです。
‟古い脳”?
わかりやすく言うと、
何億年も昔、マンモスを追いかけて狩りをしているような時代からの脳です。
いや、もっと前からかも、、
古い脳は、そのほとんどを意識的に使えません。
脳の95%は意識的に使えないと言われています。
私たちが意識して使えるのは5%だけということになりますね、、
その無意識に働いている‟古い脳”は、「変化しない」ことを選びます。
なぜか?
その古い脳の時代の「変化する」ということは、「命の危険」に直結していたからです。
いつもと違う!?
嵐か?吹雪か?
マンモスか?
「変化」を読み取るということは、「命の危険」を察知して、回避するための、最優先するべきことだったのですね。
だから、「変わらないこと」「いつも通り」は、
「安心」で
「安全」なのです。
これ(命の危険)に勝る「変化」って、無意識に選べますか?
ってところでしょう。
ですので、どんなにつらい症状、使いずらい身体になっても、
この「変わらない」ということは、最優先されるのです。
日常生活や仕事などでも、「自分を変えたい」と思っている人は、多いと思いますが、
なかなか変えられないのは、この「脳の習性」があるからなのです。
(あなたの意思が、特別弱いわけではありません、、)
体の症状が出ている、または、その身体の使い方になってからの、
時間(期間)が長ければ長い人ほど、
同じ習慣を続けてきた方ほど、
頑張ってその体を続けてきた方ほど、
その体は、変わるということ選びたがりません。
では、どうするか?
治療などで、体が変わるきっかけが作れたら、今度はそれを習慣にしてあげるのです。
残りの意識的に使える、5%の脳を使って、95%に組み込まれている「いつも」や「習慣」を変えるきっかけを与えてあげるのです。
当院をご利用される方にも説明させて頂いておりますが、
最初は、頻度を高く、
ご自分でも調整ができるようになったら、少しずつ治療期間を広げていく、という手順をとっております。
これは、脳の「習性」、「本質」にもとづいているからなのです。
この、最初の頻度を高く、戻ろうとする期間を短くするということを行うだけで、その後の体の変化、よい状態の定着の仕方は、驚くほど変わってきます。
どうしても、治療というもの、ちょっとやって様子を見て、ということをしたくなりますが、この最初のひと手間を加えるだけで、その後の「体の行ったり来たり」を最小限に抑えることができ、体への負担も小さいのです。
あとは、最初に密に接触できることで、説明の意味も理解しやすくなるということもありますが、、
だって、人は3日もしたら話したことは、結構忘れてしまうでしょう?
今までの「脳」と「からだ」を変えたい方は、ぜひ当院にご相談ください!

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