脳卒中 片マヒ者の身体の理解!~片麻痺者の治療は「マヒをしていない側」から~

7月 21, 2016 11:11 am

 

これまでの話では、症状に関わらず、

人間が本来もっている、生まれながらの性質を中心した話が多かったと思います。

 

 

今回は、「脳卒中(脳梗塞、脳出血など)」の方の身体では、

 

どういうことが起こっていて、

その結果、どういった状況におちいってしまっているか、

 

という、脳卒中の症状から見た、身体のお話をしたいと思います。

 

 

 

脳卒中が起こったときの代表的な症状として、

片半身(右半身or左半身)の運動マヒが出現することが挙げられます。

 

これにより、日常生活に支障をきたす方が多くいらっしゃいます。

 

 

片半身が思うように動かないので、

 

本人も治療者も、その「運動マヒがある側」を、いかに使わせるか、どうやって働かせるかということに、

 

焦点を当てすぎてしまいます。

 

 

ですが、実はここに落とし穴があり、

 

頑張れば頑張るほど、体が硬くなったり、

意志とは逆の方に体や手足が動いてしまったり、

傾いた体を戻せなくなってしまいます。

 

 

 

これは、なぜか?

 

「脳卒中」の方の身体では、

何が起こっていて、

どういった対応をしているのか、

 

ということの理解が、もう一歩足りないからです。

 

 

リハビリや自主練習でも、「マヒ側」を使ったり、働かせたりするよう努力することは、

すべてが間違いではありません。

 

 

ただ、その前に、体がどういう状態(戦略)におちいってしまっているかの理解が足りないと、

 

練習をすればするほど、

体を使えば使うほど、

体は硬く、動きづらくなることが多いのです。

 

 

では肝心の、

片麻痺者がおちいってしまっている、「身体の状態(戦略)」とは?

 

 

 

それは、

 

「マヒ側に押し込められて、抜け出せなくなっている」

 

という状態です。

 

 

 

なんともあっさりした表現になりましたが、

この状態がマヒ側だけでなく、両側をふくめ全身が使いにくくなっている理由です。

 

 

では、なぜそうなるのか?

 

 

それは、運動マヒで、

「マヒ側」が、

「動きづらく」、「支えづらく」、「弱く」、「頼りなくなった」からです。

 

 

そうであれば、「マヒのない側」に身体を寄せれば(重心を移動させれば)、いいのではないのか?

 

 

 

そうです。

 

「マヒのない側」に、身体(重心)をしっかり移動させて、

「マヒのない側」を中心(土台)に動いてあげれば、

ずいぶん楽に、全身的にも動けるようになるのです。

 

 

「え?入院してからずっと、マヒのない側を中心にした生活をしていますよ?」

 

 

そうです。

本人も治療者も間違いやすい落とし穴は、ここなのです。

 

 

 

脳卒中になった方は、

「マヒのない側」を中心として、

バランスをとったり、道具を使ったり、歩いたりしているという

‟思い込み”!

 

 

 

片麻痺者の身体を理解する上では、

この一般的になった、先入観(‟思い込み”)を捨てなければなりません。

 

 

片麻痺者の身体は、「マヒ側」を‟軸”として、動いているのです!

 

 

まさか?

こんなに使いづらいのに、、動きづらいのに、、

 

 

 

「脳」は、

 

「マヒ側」が動きづらくなった、

支えが弱くなった、

頼りなくなった、

 

ということを十分理解しています。

 

 

そこで、最優先で選択することは何か?

 

「倒れない!」ということ。

 

 

 

発症当初、マヒの程度に個人差はありますが、

マヒ側は、それまでと比べて、支えが弱くなります。

 

 

それは、「脚」だけでなく、

「胴体」であったり、「腕」や「肩」まわりでも、弱くなります。

 

 

「脳」は、本人が自覚的に意識するよりも敏感に、その状態を感知しています。

 

 

 

なぜか?

 

「倒れたくない!」から。

倒れて、大事な「脳」が入っている、「頭」をぶつけたりしないよう、守りたいから。

 

 

ですので、本人が多少手足が重くなった程度と感じる、

軽度の「運動マヒ」でも、

脳は「油断してはいけない!」と、予防策をしっかりと張っているのです。

 

 

では、どのようにその体を守るのか?

 

 

それは、いままで紹介してきたように、

マヒ側に「休めの姿勢」をとることで、

押しこんで寄りかかり、

それ以上いけない(動かない)ところで、

体を「固定」するのです。

 

 

そうすることで、「マヒのない側」を使いやすい状態として、確保するのです。

 

 

 

人間の体は、「脚」や「胴体(体幹)」だけでなく、

「腕」や「肩(肩甲骨)」まわり、「頭」でもバランスをとります。

 

体の上に行けば行くほど、グラつきが大きくなるので、

できるだけ、押しこんで捻じりつけて、「固定」をしっかりさせます。

 

 

マヒ側に押しこんで、筋肉やヒフなどを、

「さらし」や「サランラップ」を巻きつけたように、骨のまわりに固定することで、

とりあえずの、添え木のような「支え」「軸」を確保します。

 

そのうえで、使いやすいマヒのない側を、

目的や生理的欲求(食事やトイレなど)のために使えるように、

優先しているのです。

 

 

 

特に、よく動く、体の‟まるい部分”、

 

「骨盤(おしり)」まわり、「肩(肋骨)」まわり、「頭」まわりは、

 

ふらふら動きすぎないように、押しこんで強く「固定」をしたがります。

 

 

 

これは、発症初期の、とりあえずの「体の安定」のためには、

とても大事で必要な「身体」と「脳」の戦略です。

 

ですが、発症から時間が経って、

マヒ側の筋肉のハリも、動きも、少しずつ回復して、

体を支えられる活動が再開しはじめても、

この「固定する形(戦略)」から抜け出すことが難しいのです。

 

 

それは、発症してから、

その身体の使い方に慣れてきたら、

その生活が安定し始めてきたら、

 

それ以上の急激な変化がない限り、

‟古い脳”は「変わらない」ことを最優先するからです。

 

(※変わらないことを優先する‟古い脳”のはたらきについては、

こちらをご参照ください。)

➔ https://karadamaru.com/archives/1789

 

 

 

せっかく、固定して倒れないようになったのに、

その中で、できることが少しずつ増えてきているのに、

「脳」にとっては、目的として最優先されることが達成され始めてきているので、

途中で変える理由もないのです。

 

 

ですので、また、

はじめに頼りにした、その「固定」を外しても大丈夫だよ、

ちゃんとマヒ側も支えられる力が少しずつ出てきてますよ、

ということを、また「脳」に「身体」に、

知らせてあげる必要があります。

 

 

 

そのためには、どうすればよいのか?

 

 

それには、まず、

「マヒ側」からの寄りかかりから抜け出して、

「マヒのない側」にしっかりとした形(方向)で、

体重(支え)が移動できるようにしてあげること。

 

 

「マヒのない方は、何も問題ないですし、ちゃんと支えられていますよ!」

と思うかもしれません。

 

 

では、試しに、

立った状態で、「マヒのない側」の脚を一歩前に出し、

その足の上に、体が乗るように重心を移動できますか?

つま先の上に、骨盤が乗るくらい腰を前に出せますか?

 

 

おそらく難しい方がほとんどだと思います。

逆に、「マヒ側」の脚で同じようにやった方が、やりやすい方のほうが多いと思います。

 

 

 

これはどうしてか?

 

 

マヒ側に押しこんでいるのは、

‟「マヒのない側」の力”で押しこんでいるからです!

 

 

「マヒ側」は、その力を「常に‟受け続けている”側」だったのです。

 

 

これは、座るだけ、立つだけの「支え」の時には(特に発症初期の段階では)、

とても有効な、意味のある身体の使い方です。

 

だから無駄ということはありません。

 

 

ですが、回復に合わせて、

また動き出す段階、生活の範囲を広げていく段階では、

むしろ動きのさまたげになってくる使い方になってしまうのです。

 

 

「脳」は、「動かない」「倒れない」ことを優先しているのに、

「身体」や「意思」は動く幅を広げようとしているのですから、

‟矛盾”していますよね。

 

 

矛盾しているので、

動こうとすればするほど、この固定の力も強まり、

余計に動きにくくなったり、

気持ち(目的)とは違う、逆の方に動いてしまう方もいらっしゃるいます。

 

 

入院中、画像の検査などで、脳の状態に悪化など見られなくても、

入院当初より、

マヒが重くなった、体が動かしずらくなった、

という経験をされた方もいらっしゃると思いますが、

こういった理由もあったのです。

 

 

ですが、これは、

脳にダメージを受けた、

脳卒中特有の症状、身体の使い方‟ではない”のです。

 

 

たとえば、

「足首のねんざ」をした時の、脚の使い方、

「腰痛」の方の、腰まわりの使い方、

「五十肩」の方の、肩まわりの使い方、

などと同じなのです。

 

 

 

「脳卒中」という、脳のダメージによる症状でも、

「身体」で起こること、「身体」の使い方、守り方には、

‟本質的な”違いはないのです。

 

 

ですので、当院では、

脳卒中 後遺症の方に、まず行うことは、

「マヒのない側」を使いやすく、動ける範囲を広げてあげることです。

 

 

それだけで、

「マヒ側」の受ける負担は減り、過剰な固定もはずれ、

「マヒのない側」は、マヒ側に押しこんでいた必要以上の(余計な)力を出し続ける必要もなくなり、

全身的に、楽に、動きやすくなります。

 

 

当院を利用された脳卒中 後遺症の方は、

まず最初の数分、身体の使い方の確認程度で、

その体の変化におどろかれる方がほとんどです。

 

 

 

試しに、さきほど話にあったように、

立って「マヒのない側」の「つま先」の方に、

「腰」が乗るように動いてみて下さい。

 

最初は怖いかもしれませんが、何回かくり返すうちに、

だんだんと動ける範囲が増えてくるはずです。

 

 

立った状態が怖かったり難しい方は、腰かけた状態でも構いません。

 

座ったまま、「マヒのない側」の「腰」が、そちら側の「つま先」の方に向かっていくように、腰まわりを動かしてみて下さい。

 

腰まわりが、動かしやすく動ける範囲が広がったと感じるようになったら、

それを行う前と、「歩き」の違いを確認してみて下さい。

 

 

「軽く」、「楽に」歩けるようになっているはずです。

 

 

なかには、

腕が上げやすくなった、手が使いやすくなった、

という方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

それくらい、この「身体の使い方」「固定」は、

強く、全身的に、影響しているのです!

 

 

ずいぶん長文になりましたが、

この状態にお悩みの方がとても多く、

また一般的に知られていない大事な話ですので、

できるだけ丁寧に説明させていただきました。

 

 

 

もし、いま以上の身体の改善(変化)を求めているあなたは、

ぜひ当院にご相談ください!

 

 

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