膝の問題(痛み、曲がらない、変形、、)に対する理解③ ~膝の回転~
7月 29, 2016 6:23 pm
膝の問題に対する理解③ です。
今回は、「膝の回転」
について、お話しさせていただきます。
前回は、膝の動きは、
正面に向かって、「曲がる」「伸ばす」以外にも、
内側、外側に向かって、「曲がる」運動や、
足を輪切りにする方向(水平方向)に「回る」運動も
可能だという話をしました。
そして、そのすべての動きをなめらかに組み合わせると、
子供の頃によくやった、膝をぐるぐるまわす
「膝の回転」の運動も可能だというお話をしました。
では、この「膝の回転」はどういったときに使うのか?
しかも、意識的には使いにくいとも言っていたし、、
それは、
体が「ふりむく」時の動きで、よく使われます。
実際には、「ふりむく‟ような”」動きと言った方が、正しいかもしれません。
例えば、
「顔がうしろを向く」
時もそうですし、
「片方の肩がうしろに下がる」
でも起こりますし、
「片方の腰が引ける」
場合でもそうです。
そう考えると、
いま例に挙げた反対の方向、
「前をむく」、
肩や腰の「片側が前にでる」、
といった状況でも、反対方向の「膝の回転」が起こるのです。
そして、この「膝の回転」は、
体の回転に合わせて、
両膝で内回転、外回転を別方向でおこなっています。
例えば、「右をふりむけ」ば、
右膝は外回転、左膝は内回転、
といったように、です。
他には、
両方の膝を内側にしぼり込むときには、
両膝とも内回転。
「ガニ股」のような状態では、
両膝とも「外回転」になります。
ただ、この両膝とも同じ方向に、というのは、
実際には、同じくらい均等にという、使い方は純粋にはおこなっていません。
また、このあたりの話は、もう少し先でさせていただこうと思います。
とりあえず、今回は、
体のどこかの部分を「回した」「回転させた」ときには、
もれなく、この「膝の回転」が連動してついてくるということを覚えておいてもらえればと思います。
体の動きに合わせて、なめらかに動くための、
この便利な「膝の回転」の運動ですが、
実は、この動きが問題となりやすいのです。
次回は、この「膝の回転」の動きが、
どうして「問題」となりやすいかのお話ができればと思います。

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