腰の問題(腰痛、重さ、硬さ、、)に対する理解② ~腰と脳の関係~
7月 28, 2016 9:45 pm
「腰の問題に対する理解②」 です。
今回は、「腰」と「脳」の関係、
そして、「腰」のおちいりやすい「固定」、
について、お話しさせていただきます。
前回、「腰」は、
他の関節などもふくめて「複雑」な動きが可能で、
「無意識」に「自動的」に使える、
「使い勝手のよい」場所だという、お話をしました。
では、この「よく動く」「使い勝手のよい」場所は、
どのように「無意識」に使われているのか?
それは、「脳」がほとんど「自動的」に、
「脳」の好んだ「腰」の使い方をする、ということなのです。
ですので、「腰」に、何か(痛みなど)起こったときには、
自分の意思では、
「意識的」に何かを変えるということが、
難しくなっているのです。
よく動く「腰まわり」「骨盤まわり」の動きは、
現代人では、トップアスリートのように、
その動きのすべてを、普段の生活で使いこなす必要性は低いので、
できるだけその動きを小さくしようとする働きが生まれます。
「よく動く」ということは、
よく動く必要のない時には
「フラフラしている」「不安定になりやすい」
という状態でもあるため、
「自動的」に操作している「脳」は、
この「骨盤周り」の動きを制限するために、
必要とされている動き以外は、
「ロック(鍵)」をかけて「固定」してしまう方が、
「都合がよい」と理解していきます。
要は、「よく使う動き」以外は、「使わなくて」済むように、
もっと大げさにいうと、「よく使う動き」以外は「なかったこと」にしてしまいます。
この「ロック」の使い方は、
多かれ少なかれ、誰にでも使われている働きです。
ですが、実際には、機能として損なわれてしまって使えなくなっているわけではないので、
「こういう動きもできるよ」「忘れているだけですよ」
というように、普段の生活で使わなくなっている動きを、思い出すきっかけさえ与えられれば、
すぐに使えるものばかりなのです。
「骨盤まわり」の、
「左右どちらか」の横方向と、
「後ろ」への「押し込み」が起こることで、
「胴体(体幹」)の部分は「腰」とのバランスをとるために、
「ねじり返して」姿勢の帳尻をとります。
(片側の「斜め後ろ」に押しこまれた状態では、「胴体」はそちら側を向いてしまうため)
そのため、「腰(おなか)まわり」や、「おしりまわり」には、
肉(筋肉やヒフなど)もふくめて、「ねじれ」が生まれ、
これが「ロック」の固定のためにも役立っているのです。
ですが、この「ロック」の「固定」に頼りすぎて抜け出せなくなった結果、
負担がかかりすぎた部分は、「腰痛」という形で、
負担がかかりすぎていることを知らせるようになるのです。
ですので、「腰痛」から抜け出すためには、
この「ロック」を外す必要があります。
そして、この「ロック」を外すためには、
「ねじれ」や「押しこみ」から開放してあげることが必要なのです。
では、どうやってこの「ねじれ」や「押しこみ」の
「ロック」を外してあげられるのか?
次回は、この「ロック」の外し方と、
「対処法(セルフケア)」について、お話しできればと思います。

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