膝の問題(痛み、曲がらない、変形、、)に対する理解⑤ ~膝のねじれを起こす理由~
7月 29, 2016 6:26 pm
「膝の問題に対する理解⑤」 です。
今回は、「膝のねじれを起こす理由」、
についてお話ししたいと思います。
前回は、「膝の回転」の動きは、
体の動きを「なめらか」にしてくれて「便利」だが、
「無意識」に使っているため、
「膝がねじれたまま」になりやすい、
というお話をしました。
また、膝の動きは、
「感覚的」に、どちらを向いているか感じにくかったり、
感じ方もあいまいであることも、
「膝がねじれたまま」でいることに気づかない、
理由の一つでもある、とお話ししました。
そして、膝は、
「左右どちらか」に、人によっては「両膝に」、
強く「ねじれ」「ゆがみ」を起こしやすく、
それは、人間の「基本的な姿勢」に関係している、
というところまで、お話ししました。
膝の「ねじれ」「ゆがみ」を引きおこす、
人間の「基本的な姿勢」とは、
何でしょう?
それは、いままでも何回か登場してきた、
人間が本能的に取ってしまう、
「休めの姿勢」「よりかかりの姿勢」
に関係があります。
(※「休めの姿勢」「よりかかりの姿勢」については、こちらをご参照ください)
➔https://karadamaru.com/archives/1840
人間の身体は、「左右」の不安定な
「2本」の軸で、ほとんどの時間を生活しています。
ですので、ちょうど「左右」のまん中を、
ぴったり均等に使うということが、とても難しいのです。
(ほぼ不可能に近いと言っても、言いすぎではありません!)
そのため、「左右」どちらかに、
「よりかかって」「休めの姿勢」をとった方が、
片側を軸にして、不安定な範囲を少なくできるので、
都合がよいのです。
この「よりかかり」「休めの姿勢」が、
「膝のねじれ」、「固定」に、
どう影響するかということですが、
なんとなく、「よりかかる」というと、
横(左右)というイメージになりますが、
実際には、左右どちらかの
「ななめうしろ」になります。
この、「斜めうしろ」の姿勢は、
特に「腰(骨盤まわり)」をみると、
以前お話しした、
「うしろをふりむく」姿勢と似た格好(姿勢)になります。
この「うしろをふり向く」姿勢と、
同じような格好になる、
「休めの姿勢」「よりかかり」によって、
膝は、どちらかが強く、
「ねじれた」状態になりやすいのです。
膝が「ねじれた」状態が、長い期間続くと、
簡単にはもどりにくい、
膝の「ゆがみ」にまで、
なってしまうことが多いのです。
では、なぜ、人は、
「休めの姿勢」を選ぶのでしょう?
次回は、
この、人が「休めの姿勢」を選ぶ理由について、
お話ししたいと思います。

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