膝の問題(痛み、曲がらない、変形、、)に対する理解⑦ ~休めの姿勢を選ぶワケ(2)~
7月 29, 2016 6:28 pm
「膝の問題に対する理解⑦」 です。
今回は、「膝のねじれ」を引きおこす、
「休めの姿勢」をとってしまう、
もう一つの理由について、
お話しします。
前回は、人間の身体は誰でも、
スポーツ選手のように「ダイナミック」に動ける構造になっているため、
「まとまっている」方が都合がいい時に、
「よりかかり」「休めの姿勢」で、
「固定」して、動きを制限していると、
お話ししました。
また、この「固定」は、
「デスクワーク」や「寝ている」時にも、
動きを制限するために使われているので、
ほとんど「すべての時間」で使われている、
体の使い方だということも、お話ししました。
今回は、
動きを制限して、
「目的」や「作業効率を上げる」、「休む」以外で、
この「休めの姿勢」で「固定」しなければいけない、
もう一つの理由について、お話ししたいと思います。
「休めの姿勢」で「固定」しなければいけない、
もう一つの理由、、
それは、
「守る」こと、「支え」にすること、
です。
どういった状況で起こるかと言うと、
例えば、「ケガ」をした時、「病気」をした時、
などです。
「ケガ」(ぶつけた、骨折した、、など)は、
直接「膝」をケガした場合、に限らず、
例えば、「足首」のケガ、「肩」のケガなどでも、起こります。
「ケガ」をして、
「痛み」があったり、「炎症」があったりする部分は、
「脳」は、なるだけ動かさないように、
「固定」をするのです。
この「固定」のために、使われるのも、
「よりかかり」「休めの姿勢」での、
「ロック」です。
身体のどこかで、「固定」が生じると、
そちら側への「よりかかり」から、
「膝」には「ねじれ」が生じます。
「足首のねんざ」をしたら、
「足首」は治ったんだけど、同じ足の「膝が痛くなった」
という経験がある方はいると思います。
なかには、「反対側の膝が痛くなった。」
という方も、いるかもしれません。
これは、どこかを「ケガ」をして、
「固定」して「守りたい」場所の負担を、
「膝」が引き受けて「ねじれ」、
なおかつ、その「守りたい」部分の動きも、
助けてあげようとすることで、起こりやすいのです。
こういったことは、「膝」以外でも、
「腰」や「背中」「首」「肩」などでも、よく起こります。
「病気」の場合は、どうでしょうか?
「カゼ」や「腹痛」などの時には、
どうしても体は、調子の悪いストレスと、
なんとなく体を休ませたいため、背中を丸めます。
(仕事で疲れすぎても、、)
この背中を丸めた状態でも、
「よりかかり」は、普段使っている「左右」のどちらかに出ます。
ですので、すぐに回復するものでは、
そこまで影響は強くありませんが、
「長い期間」病気になっていたとか、
「手術」して「おなかを開いた」などの経験があると、
この「丸まる姿勢」が定着して、
左右への「よりかかり」は強まり、
「膝」の「うしろ」側への「押しこみ」も強くなることがあります。
「病気」や「手術」をしたら、
「膝が痛くなった」「もともとあった膝痛が悪化した」
と言った経験のある方もいると思います。
こういった、「ケガ」「病気」も
「膝のねじれ」
「膝の問題を引き起こす」原因となる、
きっかけとなりやすいのです。
では、この「膝のねじれ」が、
どうして「膝の問題」を引きおこすのでしょうか?
次回は、「膝のねじれ」が、
「膝の問題(症状)」を引きおこす理由について、
お話ししたいと思います。
よりかかり」「休めの姿勢」から、
「抜け出す」には、どうしたらよいのでしょうか?
ですので、この「休めの姿勢」から「抜け出す」機会を、
生活の中につくってあげないと、
常に「休めの姿勢」で使われている「筋肉」は、
「疲労」して、「痛み」などを引きおこすことがあります。
また、「膝のねじれ」から、膝関節の「ゆがみ」まで生じてしまうと、
「関節」の「痛み」だけでなく、「変形」(変形性膝関節症など)を、
引きおこす原因となりやすいのです。
これは、あなただけでなく、すべての人がそうなのです。
痛みなどの症状が出るかどうかは、その程度が強いかどうかによるだけです。
では、この「休めの姿勢」から、「抜け出す」には、
どうすればよいのでしょうか?

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