膝の問題(痛み、曲がらない、変形、、)に対する理解⑩ ~「膝のねじれ」から「抜け出す」~
7月 29, 2016 6:32 pm
「膝の問題に対する理解⑩」 です。
今回で、「膝の問題」シリーズは最終回となります。
今回は、「膝の症状」を引きおこしている、
「膝のねじれ」を直すための、お話しをしたいと思います。
「膝がねじれた」状態というと、
どういった状態になっているのでしょうか?
「膝」は、「内回転」も「外回転」もできる構造なので、
どちら向きにも、「ねじれ」て「固定」されそうなイメージがわくかもしれません。
ですが、実際には、
「膝」が「ねじれ」て、「固定」されるのは、
「内回転」しかありません。
以前、お話ししたように、
「よりかかった」「休めの姿勢」が起こった方は、
「腰」が「ななめうしろ」に引けた、
「ふりむいた」状態なので、
立って、足の「つま先」が前を向いた状態では、
「膝」は「内回転」「内側にねじれる」ことになるのです。
もう少し、「内回転」「内側へのねじれ」を細かく言うと、
「大腿骨(ふとももの骨)」に対して、「脛骨(スネの骨)」が、
「内側にむく」のです。
なぜ、「外回転」では「固定」されないか?
それは、
「外回転」が起こる状況では、
「内回転」が起こる、「よりかかり」のような、
持続した「負担」がかかることが少ないからです。
それくらい、「よりかかり」の「休めの姿勢」には、
人間は、「無意識」に「頼って」しまい、
強い「固定」になるのです。
この「内回転」の「膝のねじれ」によって、
「膝」のまわりの「筋肉」や「ヒフ」(「靭帯」なども)は、
「膝」に「巻きつく」ように、「ねじれ」ています。
「骨」は、「肉(筋肉やヒフなど)」の中でも、
ある程度(泳ぐように)移動できるため、
「脛骨(スネの骨)」が、
「肉」の中で、「内側にねじれ」ると、
「脛骨(スネの骨)」に対して、
「肉」が「外側(から後ろに向かって)」に、
移動した状態になります。
これは、見た目的には、
「スネ」が「外側ねじれ」たように見えますが、
実際には、「骨」は「内側にねじれ」ているのです。
これが、「O脚」や「変形性膝関節症」の、
「ゆがみ」「変形」の ‟正体” です。
「X脚」は、「O脚」と、
反対方向の「ゆがみ」「変形」に見えますが、
実は、「膝」や「股関節」を、
「内側にしぼっている」だけで、
実際には、「膝」が「内側にねじれ」ている状態は、
‟同じ”なのです。
この「膝のねじれ」については、
ご自分で、調整することは、とてもむずかしいです。
ですので、
前回紹介した、「フラフープ」「タオルでのエクササイズ」でも取りきれない、「膝の症状」にお悩みの方は、
ぜひ当院まで、ご相談いただければと思います。
ですが、上記のエクササイズを「習慣的」に続けることは、
「膝」のためには、「負担を軽くする」
「ねじれから抜け出す」ためには必要ですし、
当院で、「膝」の治療をおこなった方には、必ず指導していますので、
ぜひ試していただければと思います!

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