腰の問題(腰痛、重さ、硬さ、、)に対する理解④ ~腰痛の対処法~
7月 29, 2016 6:11 pm
今回は、「腰痛」に対する「対処法」、
「寝た」姿勢でおこなえる、
「セルフケア(調整運動)」を紹介したいと思います。
この調整運動は、
当院を利用されている、ほとんどの方に指導している運動です。
ですので、しっかりポイントさえつかめれば、どなたにでも効果は得られるものです。
「こんな程度で、こんなに体って楽になるの?」と感じる方も、なかにはいらっしゃると思います。
(実際、当院で指導した方のほとんどは、そういった反応です!)
まず、普段使っているもので構いませんので、
バスタオルを2枚用意します。
そのタオルを縦横の「短い方」の長さでよいので、
筒状に巻いていきます。
(途中までは4つ折りくらいまでたたんでから、巻いていただいて結構です)
筒状に巻いた2本のタオルを一直線上に並べてもらうと、
頭からおしりまでの長さに足りるだけの長さのある、
簡単な「ポール(筒)」ができると思います。
そうです。
簡易式の「ポールエクササイズ」のための「ポール」です。
「市販されている」エクササイズ用のポールでは、
太さが太いため、
「筒」の「芯(中心)」が感じられにくい、
ということと、
床からの「高さ」も高くなるため、そこに乗るためには、
初級者には難易度が高く、
「ポール」に乗るだけで、「固定」を外すためには、
余計な「力が抜けにくい」のです。
あとは、タオルであれば、どこのご家庭にもあるはずなので、
わざわざエクササイズ用に道具を購入する必要もありません。
この簡易式の「ポール」に、
まずは、頭から背骨を通っておしり(骨盤)まで乗るように、
「あお向け(上向き)」で寝ます。
その「ポール」上で、胴体を中心に、
「金魚運動」のように体を横に「ゆすったり」、
ポールを中心に体を左右に「転がして」みて下さい。
これは、胴体(体幹)や、骨盤まわりの「捻じれ」や「押しこみ」を外していく作業です。
この時に、左右「どちらに動きやすいか」、
または「胸」や「腰」が「別々に動かせるか」
なども確認しながら行うと、
その後の体の変化に気づきやすくなります。
次に、「首」も同様に、
左右に転がしたり、少し「頭」を回転させるようにゆすります。
首の場合は、無理をすると痛みが出やすい場所なので、最初は動かしやすい方から、
その後に動かしにくい方の動きが広がっているかを確認する程度で構いません。
頭の重さだけで、無理なく動く範囲で行います。
この「首」「頭」の動きをやった後、
もう一度、「胴体」ゆすったり転がしたりする運動を確認してみて下さい。
動ける範囲が広がっているはずです!
次に、
「うつ伏せ(下向き)」でも同じように、
「胴体」のゆすり転がし、「首」のゆすり転がし、
を行います。
「アゴ」は、始めは立てるように置いて動かしますが、
その後は「首」の「ヒフ」が、
タオルに触れる「面積が増える」ようにして行っていくと、
「ヒフ」から「筋肉」もゆるみやすい状況が増えます。
この「うつ伏せ(下向き)」の運動の後、
もう一度、「あお向け(上向き)」の動きを確認してみると、
さらに、動ける範囲が増えているはずです。
これで、胴体、腰まわりの、「ねじれ」「押しこみ」は軽減している状態になるので、
ほとんどの方は、腰の痛みが軽くなります。
歩いたりしてみると、体が軽く、楽になっていることも実感できると思います。
それくらい、この「ねじれ」「押しこみ」による、
身体の「しばり」は、普段の生活の中では外しにくいのです。
この運動は、習慣的に続けることで、「腰痛」の出にくい体にもなっていきます。
実は、これだけの運動で、
「インナーマッスル」を刺激する運動にもなるので、
継続的な運動で、その他の部分の「痛み」も、
起こりにくい体になっていくのです。
なかには、
「背中や肩甲骨まわりの痛みがなくなった」
「首の痛みがなくなって、振り向けるようになった」
「肩の関節の痛みが楽になった」
「膝の痛みが出なくなった」
「頭痛がなくなった」
といった方もいらっしゃいます。
だまされたと思って、ぜひ一度試してみて下さい。
あまりにも、痛みが強い場合には、この運動でさえ、難しい方もいらっしゃいます。
また、ご自分だけでは、運動のコツがつかみにくい方もいらっしゃると思います。
そういった方は、ご遠慮なく、当院までご相談ください!

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