「肩甲骨」の‟意外”な動き方
7月 31, 2016 10:11 am
今回は、「肩甲骨」の‟意外”な動き方、
について、お話ししたいと思います。
「肩甲骨」の動き、
というと、正直、その動き自体、
あまりイメージにない方の方が多いと思います。
なかには、
「肋骨」のまわりを、
「肩甲骨」が動いている、
というくらいは知っている方もいると思います。
なんとなく、
「胸郭(肋骨のカゴ)」のまわりを、
「肩甲骨」が、
外側に「出たり」、内側に「入ったり」するような、
動き方をすることを、
知っている人もいると思います。
背中がまるくなって、
「姿勢がわるく」なったと感じる人は、
「肩甲骨」が、
「前」の方に出てきてしまったように、
感じるかもしれません。
この「肩甲骨」は、
「肋骨(胸郭)」のまわりを、
「すべる」ように動くため、
イメージによくある
「関節」というほどの、
しっかりした「つながり」はありません。
なんとなく、
人間の体は、「胴体」を中心に動いているような、
イメージがあるため、
「肋骨(胸郭)」を中心(軸)として、
「肩甲骨」を動かしている、
と思いこみすぎる傾向にあります。
実際には、
そういった使い方が多いのですが、
逆に、
「両方」の「肩甲骨」にはさまれた、
「肋骨(胸郭)」のほうを、
「肩甲骨」の間で、
「まわしたり」「押しこんだり」するように、
使うことも少なくないのです。
両方の「肩甲骨」をつなぐ、
「筋肉」や「ヒフ」を、
バンド(ベルト)のように、
「さらし」のように、
ぐるっと「肩甲骨」ごと、
「肋骨(胸郭)」のまわりに巻きつけているため、
「肋骨(胸郭)」はその中を、
「まわったり」「スライド」するように、
動くこともできます。
この動きは、
ほとんどの人で、
「意識的」にコントロールすることは難しく、
「無意識」のなかで使われていることが多いのですが、
実際には、かなり大きく動ける「動き」です。
ですので、
「スポーツ選手」や「ダンサー」など、
この部分を使いやすくトレーニングしている人は、
とても大きく使えるのですが、
ほとんどの人には、
この動きを、
大きく使わなければいけない場面というのは、
多くありません。
ですので、
必要のない時には、
「うしろ」の方に、ぐっと「押しこんで」
「姿勢」を「固定」してしまう方が、
「安定感」があり、都合がよいのです。
ですが、この「押しこみ」や「固定」が、
あまりに強くなり、
そこから「抜け出せなくなる」と、
「肩こり」や「肩の痛み」を引きおこす、
原因となることがあります。
ですので、
「腕」や「肩甲骨」を中心に、
「肋骨(胸郭)」の方を、
動かす(ころがす)ような運動をしてあげると、
この「押しこみ」による「固定」から、
「脱出」する機会を与えてあげられます。
例えば、
横向きに寝て、
「肩甲骨」をしっかり「支え」として意識しながら、
ゆっくり「寝返り」をしてあげると、
「肩甲骨」に対して「肋骨(胸郭)」を動かす、
きっかけをつくることができます。
「猫背になってきたな」と感じる方や、
「肩こり」に悩まされている方は、
一度試してみると、
効果がみられるかもしれませんよ!

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