「胸郭(肋骨のカゴ)」の形は、「たけのこ」!?
8月 1, 2016 3:35 pm
今回は、
「胸郭(肋骨のカゴ)の形は、「たけのこ」の形をしている、
というお話です。
なぜ、
この「胸郭(肋骨のカゴ)」の形について、
お話しするのかというと、
以前にもお話ししたように、
「姿勢」をとるうえで、
この「胸郭」には、
左右どちらかに「よりかかって」、
「休めの姿勢」で、
「固定」をつくりやすい、
という性質があるからです。
この「よりかかり」の姿勢は、
体の「支え」の「補強」だったり、
実際に、「休憩」をとるために、
使ったりしているのですが、、
この「よりかかり」の姿勢は、
「左右」のどちらかにあり、
習慣化すると、「抜け出しにくく」なるのです。
そして、この「抜け出せなくなった」姿勢は、
「肩こり」や「肩の痛み」、
「腰痛」や「首の痛み」の、
原因になることがあるのです。
どうして、この「よりかかり」の「固定」から、
抜け出しにくくなるのか?
そこに、今回の、
「胸郭」が「たけのこ」の形をしていることが、
関係しているのです。
なんとなく、
「胸郭(肋骨のカゴ)」は、
「台形」のカゴ、
のような形をしている印象はありませんか?
「胸郭」の前に、
「鎖骨」がついているからかもしれません。
ですが、実際には、
鎖骨を外すと、
「肋骨」だけでできたカゴは、
上の先端が、かなり「細まった」
「たけのこ」状になっている、のです。
先がとがった「円錐」状なので、
「ドリル」や「ねじ」、
のほうが、イメージしやすいかもしれません。
その「胸郭」の周りに、
いろいろな方向からの「筋肉」で、
「肩甲骨」は、はりつけられるように、
「胸郭」に「押しつけ」られて、
「胸郭」のまわりを、
「すべる」ように動いているのです。
このような「形(構造)」になっている、
「胸郭」では、
さきほどの、
「よりかかる」姿勢で、
左右どちらかに「押しこまれる」と、
「肩甲骨」は、
「胸郭」にはりつけられたまま、
「ねじ」の「ネジ山」を
上がっていくように、
「肩甲骨」が「胸郭」の上に、
「ねじり上がって」いくのです。
ですので、
単純に、
この「よりかかり」の「押しこみ」をやめても、
「ねじり上がって」しまった「肩甲骨」は、
そのまま、自然には、
もどって来にくいのです。
もどりにくければ、
この「よりかかり」の姿勢は、
習慣的に「姿勢」として「定着」しやすくなり、
「肩こり」や「腰痛」の、
引き金となることがあるのです。
この「胸郭」が、
「たけのこ」の形をしていることを知っていれば、
「胸郭」と「肩甲骨」の位置関係を整えるときに、
「肩甲骨」を「うしろ」に戻せばよい、
とは、思わなくなるのではないでしょうか?
カテゴリー: からだの不思議, からだの仕組み, バランス, 治療の手引き, 痛み, 肩こり、首の症状, 腰の症状(腰痛、重さ、硬さなど)

Comments are closed here.