「体の前」の「支え」は、「胸骨」を頼りに!
8月 2, 2016 2:11 pm
今回は、
「体の前」側の「支え」は、「胸骨」を「頼り」にするとよい、
という、お話です。
人間の体は、
「背中」側に、体を支える「筋肉」が多くあり、
その強度も、「おなか」側より強くできています。
そのため、
「意識」しても、「無意識」でも、
「背中」側に、「支え」の役割を、
集中しやすいのです。
例えば、
よい姿勢を取ろうと、
「意識」して
「背すじを伸ばす」ときには、
背すじを伸ばすために、
「背筋」に力を入れたり、
「肩甲骨」を引き寄せるように、力を入れたりします。
逆に、
少しだらしなく、
「背中をまるめて」「背中によりかかる」ときにも、
「背中」側に、「肋骨(胸郭)」を、
「押しこんで」、「背中」にハリをつくり、
「背中」に「よりかかった」状態で、
「支え」ます。
これが、
「腰痛」や「肩こり」の、
原因にもなりやすいのですが、、
もともと、
人間の体の「構造」としても、
全身的に「丸まる」、
前に「曲がり」やすい、造りになっています。
それに比べて、
「背中をのばす」
「反りかえる」方向への動きは、
その範囲は、小さくなっていて、
体の「おなか」側は、「動く」方向、
体の「背中」側は、「支える」方向、
という役割も、わかれやすい傾向があります。
それでは、
体の前側(おなか側)には、
あまり「支え」として、
「頼り」になるものは、ないのでしょうか?
実は、
それが、「胸骨」なのです。
「胸骨」とは、
左右の「肋骨」を「胸の前」でつなげて、
「胸郭(肋骨のカゴ)」をつくっている「骨」です。
この「胸骨」は、
「のど」から「おなか(みぞおち)」
にかけて、のびていて、
細長い「剣状」の形をした「骨」です。
「骨」の長さも、
10~20㎝程なので、
「背骨」に比べれば、だいぶ短いですが、
「体の前」の、
特に、重たい「頭」「首」の下にあるということが、
貴重です。
この「胸骨」が、
「よりかかって」もよい場所、
体の前の「支え」になっている場所、
と知っているだけでも、
「背すじがのびた」、
いわゆる「よい姿勢」、をとることが、
だいぶ「楽」になるのです!
しかも、
「背筋」の力で、
ぐっと「背すじをのばす」よりも、
ずっと「楽」に、力も使わずに、
「胸をひろげていられる」ことが、
わかるはずです。
この「胸骨」に、
「よりかかる」感覚がつかめれば、
「意識」するだけで、
誰だも、「楽」に、
「背中」の「負担」を「減らせる」、
という、メリットがあります。
しかも、慣れてくると、
普段の生活で、
車のシートや、椅子の背もたれに、
「背中」側に、もたれかかっていても、
同じそのままの姿勢で、
「胸骨」での「支え」にも、
力を分散できるようになります。
「腰痛」や「肩こり」にお困りの方には、
「痛み」の部分にかかる「負担」を減らせるという、
ありがたい効果もありますよ!
カテゴリー: からだの不思議, からだの仕組み, バランス, 治療の手引き, 痛み, 肩こり、首の症状, 腰の症状(腰痛、重さ、硬さなど)

Comments are closed here.