「股関節」の「痛み」の原因とは!
8月 3, 2016 9:04 am
今回は、「股関節の痛み」の原因、
について、お話ししたいと思います。
先日、「股関節痛」に悩まれている、
「スポーツ選手」が、当院をご利用いただきました。
職業柄、全身あちこちケガをすることは、
めずらしくないようですが、
ここ数年、
体の逃げ場がないような感じで、
最近では、「腰痛」、「股関節痛」、
に悩まされるようになったとのことです。
特に、
「股関節痛」はひどく、
練習にもならないような状態が、
増えてきてしまったとのこと。
職業柄、ご自身でも、
体のことはよく勉強されており、
「「~~筋」のハリを強く感じます。」とか、
「「関節」の、この部分に「負担」をかけているように感じます。」など、
「筋肉」のことや、「関節」の状態、
それを、ご自分の体で探って感じられており、
一般の方よりも、ご自分の体のことを、
よく理解されていました。
ただ、どうしても、
その「症状」のある部分、
その「筋肉」「関節」に、
目が向きやすいことは、
一般の方と、変わらないところもありました。
実際、数か月悩まれてきた、
この方の「股関節痛」の治療は、
症状のある「反対側」の、
「足」や「胴体(体幹)」の治療で、
改善が得られました。
そのあと、
症状のある「股関節」の調整もおこないましたが、
初回は、ごく簡単な内容で、
終わりました。
それでも、
この方が帰るときには、
ほとんど「股関節痛」の苦しさは、
なくなったとのことでした。
この方に限らず、
「股関節」の「痛み」「つまり」などの症状に、
悩まされている方のほとんどは、
同じような状態にあります。
それは、「股関節」が、
「ななめ後ろ」の方に「押しこまれて」、
「抜け出せ」なくなっていること、です。
このために、
「股関節」の動きが悪くなったり、
「内転筋」や「大腿筋膜張筋」「大腰筋」などの
「筋肉」のハリが強かったり、
それ自体の「痛み」をともなったりすることがあります。
「股関節」のまわりも、
「きゅうくつ」な状態で、
「つまり」や「苦しさ」を、
感じることが多いのです。
そこで、
この問題としてわかりやすい、
「関節」「筋肉」「筋膜」などの、
「症状」がある場所を、
調整をすることが多いのですが、
その時はよくても、
また同じ症状を「くり返す」ということが、
多いのです。
この「問題」を「解決」するためには、
その「問題」が起こっている「理由」から、
「整理」する必要があります。
それが、さきほどの
「股関節」が「ななめ後ろ」に「押しこまれ」ている、
ということです。
この「押しこんでいる」力は、
反対側の「足」や「胴体(体幹)」の力で、
「無意識」におこなわれていることが多いのです。
そして、この「押しこみ」の影響で、
「腰」や「胴体(体幹)には、
「ねじれ」が生じるので、
さらに、抜け出しにくい「固定」になってしまいます。
この「押しこまれた」状態では、
「股関節」は「外側」に「よりかかる」ように、
「圧縮」された状態になっており、
「股関節」自体は、
「ななめ後ろ」への力で、
「内側」に「絞めこまれた」状態(内転、内旋)、
のままになりやすいのです。
この状態は、とても「きゅうくつ」で、
長い時間経過すると、
股関節が変形してくる「変形性股関節症」、
の原因にもなってしまうのです。
ですので、
「股関節」の治療をおこなう際には、
この「股関節」が「押しこまれた」状態から、
「抜け出す」ということを、
「優先」して行っていく必要があるのです!

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