「肩が出る」のではなく、「背中が入る」!
8月 7, 2016 5:13 pm
今回は、
肩の問題は、「肩」が「前に出る」のではなく、
「背中」が「うしろに入っている」から、
という、お話しです。
「肩の痛み」や、
関節の動きの「制限」が起こる原因は、
「肩」や「肩甲骨」が、
「前」の方に出てしまっているから、
と言われることが、よくあります。
ですが、
この「肩が前に出た」という状態は、
実は、その捉え方が、逆なのです。
この「肩が前に出た」というのは、
「胸」「肋骨」に対して、
「肩」「肩甲骨」が「前に出た」
という、考え方です。
なんとなく、
「肩」「肩甲骨」は、
「胸」や「肋骨」のある、
「胴体(体幹)」を「中心」に、
動かされている印象があります。
ですが、
この「肩が前に出た」状態というのは、
体の「姿勢」から見ると、
「肩」「肩甲骨」に対して、
「胸」「肋骨」が、
「背中」側に「押しこまれた」状態なのです。
もう少し、焦点をしぼると、
「肩」「肩甲骨」の中に、
「肋骨」が「うしろ」に、
「入りこんでいる」状態です。
これは、
人間が、「無意識」のうちに取りやすい、
「ななめ後ろ」への「よりかかり」「押しこみ」の、
「固定」の姿勢から、
「抜け出せなく」なっているために、
起こることが多いのです。
「肩が前に出ている」と考えると、
なんとなく、
「胸の筋肉」など、体の前の筋肉に、
引っぱり出されていると、
考えてしまいます。
ですが、実際には、
「肩」「肩甲骨」のうしろ側に、
「肋骨」が「入りこんでいる」と考えれば、
「胸の筋肉」が、
「縮まって」「硬く」なっているのは、
それ以上「肋骨」が、
「うしろに入りこまない」よう、
「止めている」ための力であることも、
わかります。
「胸を開こう」としても、
「うしろに入りこもう」とする力から、
「抜け出させて」あげないと、
「胸の筋肉」の力からは、
ゆるめることができません。
逆に、
「肩」「肩甲骨」の中から、
「肋骨が前側に向かおう」とする、
状態をつくってあげられれば、
自然と、「胸がひらく」ようになります。
この「肩」「肩甲骨」の、
「背中」側に「肋骨が入りこんだ」状態から、
「抜け出せる」と、
「肩」「肩甲骨」まわりにかかる、
「固定」や「負担」は軽くなり、
「肩の痛み」、関節の動きの「制限」は、
改善されるようになるのです!

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