「大腰筋」が「硬く」なるのは、「骨盤」が「押しこまれる」から!
8月 7, 2016 7:35 pm
今回は、
「大腰筋」が「硬く」なるのは、「骨盤」が「押しこまれる」から、
という、お話です。
最近、
「腰痛」の原因は、
「大腰筋」が「縮む」から、
「大腰筋」が「硬く」なるから、
と言われ、
この「大腰筋」の、
「ストレッチ」、「筋膜リリース」などを、
行うことで、「腰痛」の改善が得られる、
と言われています。
「大腰筋」とは、
「腰椎(腰の背骨)」から始まり、
「股関節」をまたいで、
「大腿骨(ふとももの骨)」の「頭」の下(小転子)、
に付いている「筋肉」です。
この「大腰筋」は、
「股関節」を「曲げ(屈曲)」させる力があるので、
「股関節」が、「曲がった」ままだと、
「骨盤」が「前傾(前に倒す)」したり、
「骨盤」が「前に出てこれなく」なったり、
「腰椎」の「前弯(反りかえり)」が強まるから、
などの理由で、「腰」に「負担」がかかり、
「腰痛」が出現する、と言われています。
そのため、
この「大腰筋」の、
「ストレッチ」、「筋膜リリース」をおこなうと、
「腰痛」の「改善」が得られる、
というわけです。
確かに、この方法でも、
「腰痛」は改善すると思います。
「大腰筋」も伸びやすく、
「股関節」も、しっかり「伸び(伸展)」ていた方が、
「腰」にかかる「負担」は、少なくなります。
ですが、
何か気になりませんか?
何か抜けていませんか?
それは、
どうして「大腰筋」は、「縮まった」のか?
どうして「大腰筋」は、「硬く」なったのか?
ということです。
「腰痛」になった人は、
勝手に「大腰筋」が「硬く」なったの?
「筋トレ」のしすぎ?
「筋肉」が「伸び」にくくなる「病気」?
「腰痛」になる人だけの、
そんなに特別な理由ではありません?
それは、
「骨盤」が「ななめ後ろ」に、
「押しこまれた」状態に、
なっていたということです。
「大腰筋」は、その「骨盤」を、
それ以上、「うしろ」に行かないよう、
「引きとめる」ために、
頑張って、「はたらいていた」ということです。
なぜ、「骨盤」が「ななめ後ろ」に、
「押しこまれた」のか?
それは、
人間が好む、「よりかかり」「休めの姿勢」に頼りすぎ、
「抜け出せ」なくなってしまっているからです。
ですので、
この「大腰筋」を「ストレッチ」などで、
「伸ばす」のではなく、
この「骨盤」が、「ななめ後ろ」の方に、
「押しこまれて」いる、という状態から、
「抜け出させて」あげることで、
この「大腰筋」は、
自然と、「伸び」やすくなることが、多いのです。
ですので、
頑張って「縮めて」、
「骨盤」を引きとめている「役割」の「大腰筋」を、
「無理」に引き伸ばすのではなく、
「骨盤」を「反対側」に(「反対側の股関節」に)、
「抜け出させて」あげる動きを、
「思い出させて」あげるだけでも、
効果は得られます。
これは、
「大腰筋」が、「頑張る」理由がなくなり、
自然と「筋肉」が、
「伸び」やすくなるだけでなく、
「大腰筋」に、無理な「負担」もかけなくて済みます。
一時的に「腰痛」が改善しても、
同じ生活、同じ使い方で、
同じ症状を「くり返して」は、
「負担」をかけ続けることには、
変わりありませんからね!
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