「ハムストリングス」は、なぜ「張る」のか?
8月 18, 2016 2:18 pm
今回は、
「ハムストリングス」は、なぜ張るのか?
というお話です。
「ハムストリングス」というのは、
「大腿二頭筋」「半腱様筋」「半膜様筋」などを合わせた、
「大腿(ふともも)」の裏にある「筋肉」の総称です。
「腰痛」や「膝痛」「股関節」などの症状にお悩みの方では、
この「大腿」の裏の、
「ハムストリングス」の「張り」が強くなり、
「筋肉」自体に「痛み」が生じたり、
「膝関節」「股関節」の、
「関節」の「制限」の症状が出たりします。
なぜ、この「ハムストリングス」は、
「張り」が強くなるのでしょう?
それは、
「骨盤」や「股関節」「膝関節」が、
「ななめ後ろ」に「押しこまれ」て、
それを、「大腿(ふともも)」の裏でも、
「受けとめ」なければならないからです。
これは、
人間が選びたがる、
「よりかかり」「休めの姿勢」を、
「受けとめる」ために、行っていることです。
ですが、
この「休めの姿勢」は、
「無意識」に行なっているので、
自分では「自覚」しにくい体の使い方で、
しかも「無意識」に取ったこの姿勢は、
「意識的」には直しにくいのです。
「休めの姿勢」の「よりかかり」は、
「腰」から下の「足(下肢)」にかけて、
「ななめ後ろ」に「押しこむ」ため、
「ねじれ」ながら「固定」されます。
この「ななめ後ろ」への「押しこみ」と、
「ねじれ」を受け止めるため、
「大腿」の裏の、「ハムストリングス」は、
「張り」を強めているのです。
「腰椎椎間板ヘルニア」などの、
下肢の神経症状を見る際にも、
この「ハムストリングス」の張りの強さを見る「検査」がありますが、
基本的には、この「押しこみ」が強いかどうかが、
関係していることが多いのです。
ですので、この「ハムストリングス」を、
直接、ゆるめようとしても、
なかなか許してくれないことが多いのです。
「ハムストリングス」の張りが強い場合には、
「腰」から下の下半身を、
「ななめ後ろ」に押しこんでこないよう、
「骨盤」から上の「上半身」が、
「反対方向」の「ななめ前」へ移動しやすくなるように、
動ける範囲を拡大してあげると、
「ハムストリングス」を直接調整しなくても、
この「もも裏」のハリをゆるめることができるんですよ!
Tags: 腰痛、膝痛、ハムストリングス
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