「肩甲骨」についている「筋肉」の「役割」とは!?
8月 24, 2016 10:10 am
今回は、
「肩甲骨」に付いている「筋肉」の「役割」、
について、お話ししたいと思います。
「肩甲骨」は、
「肋骨」の後ろに張りついて、
「腕(上肢)」とをつないでいる「骨」です。
この「肩甲骨」は、
「体幹(胴体)」と「上肢(腕)」の
「中継地点」になっているため、
「肩甲骨」についている「筋肉」は沢山あります。
この「肩甲骨」についている「筋肉」の影響で、
「肩痛」や、関節の「制限」を受けることは
少なくありません。
代表的なところでは、
「棘上筋」「棘下筋」「大円筋」「小円筋」
「三角筋」「肩甲挙筋」「僧帽筋」「菱形筋」
「大胸筋」「広背筋」「肩甲下筋」「前鋸筋」
「上腕二頭筋」「上腕三頭筋」「烏口腕筋」、、、
などなど、挙げだしてもキリがありません。
これらの「筋肉」が、「硬く」なったり、
「縮まって」伸びにくい状態になってしまうと、
「肩痛」や、関節の「制限」に
なってしまうことがあります。
ですが、
この「肩甲骨」に付いている「筋肉」が、
「硬く」なったり、「縮まって」しまう原因については、
あまりはっきりとは、されていないのです。
「肩甲骨」に付いている「筋肉」は、
「肩甲骨」を動かしたり、
「肩甲骨」を「土台」として「腕(上肢)」を動かしたりする時に
使われる「筋肉」ですが、
あまり知られていない、他の「役割」も持っています。
それは、
「肋骨」に「押し出され」てきた
「肩甲骨」を「受け止める」
という「役割」です。
これは、人間の取りやすい、
「よりかかり」「休めの姿勢」の、
「固定」のための、影響によるものです。
人間の体は、必要以上によく動ける
「構造」をしています。
そのため、
普段はあまり必要でない動きや、
動きを「制限」して「安定」させたい時には、
この「よく動ける」部分を、
「無意識」に「固定」します。
「肩甲骨」「肋骨」まわりも、
よく動ける場所なので、
「肋骨」を「ななめ後ろ」に
「よりかかる」ように「押しこむ」ことで、
「ねじれ」の力も使って
「固定」します。
この時、
「肩甲骨」は、「肋骨」を受け止める、
「受け皿」の「役割」をしており、
「肩甲骨」に付いた「筋肉」は、
その「肩甲骨」の「受け皿」をキャッチする
「網(あみ)」のような「働き」をします。
ですので、
この「よりかかり」「休めの姿勢」から
「抜け出せなく」なると、
「肩甲骨」に付いている「筋肉」は、
普段から、常に「肩甲骨」を受け止める力を
出し続けていなければならなくなり、
「硬く」「縮んだ」状態になりやすいのです。
しかも、これは、
ケガをした時のように「急激」に「固定」を強めることもあれば、
少しずつ少しずつ、「習慣的」に強まっていくことも多いので、
本人にも、
どうして「痛く」なったり、
「動かなく」なったりしたのか
わかりにくいのです。
しかも、
「肩痛」などの、肩の症状は、
「筋肉」の「硬さ」が影響しているとわかっていても、
この「よりかかり」の「固定」から、
「抜け出せない」と、
「肩甲骨」に付いている「筋肉」は、
その「役割」から逃れられないので、
なかなか症状の改善が得られないのです。
そのため、
「肩」の症状の改善を図るには、
「硬く」なった「筋肉」をほぐす前に、
この「よりかかり」の「固定」から、
「抜け出させて」あげる必要があるのですね。
多くの人の場合、
この「よりかかり」の「固定」から、
「抜け出させて」あげるだけでも、
症状が改善してしまうことが多いんですよ!
Tags: 肩甲骨、肩痛

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