体の「クセ」は、体が「洗練」された証!?
8月 25, 2016 10:41 am
今回は、
体についた「クセ」は、体の使い方が「洗練」されたものだ、
という、お話です。
「腰痛」や「肩こり」「膝痛」などの
体に起こった症状の、原因のほとんどは、
「習慣的」についた、体の「クセ」の影響で、
引き起こされてているものです。
ですので、
この体についた「クセ」は、
どうしても「悪者」扱いされてしまう傾向にあります。
確かに、
この体についた「クセ」は、
「ワンパターン」化して、
体の同じような部分に
「負担」をかけ続けることになりやすいのです。
ですが、
どうして、人間の体は、
このように「ワンパターン」化した、体の使い方を、
選びやすいのでしょうか?
それは、
「不安定」な動作、作業をくり返すよりも、
同じような動き、限られた範囲での作業の方が、
「効率がよく」、作業の「精度」も高めやすいからです。
これは、「脳」「体」が
「無意識」に選んでいる戦略です。
実際、行なっている動作や作業から考えれば、
「洗練」され「安定」した動きにはなっているのです。
ではなぜ、
子どもには、なぜ大人ほどの「腰痛」「肩こり」がないのか?
それは、
子どもの動きがまだ「洗練」されていないからです。
ですが、
いくら「洗練」されたものだと言っても、
他の部分に「負担」をかけ続け、
「痛み」や「関節」などの問題になってしまっては、
もともとの「作業効率」をあげる、「精度」をあげる、
という目的にも反してしまう結果になります。
ですので、
この安定した「固定」は使いつつ、
それが必要でない時には、
この「固定」を外せるようにコントロールできるようになることが必要です。
わざわざ覚えた「安定性」は残しつつ、
それが必要でない時には、
その「固定」の「負担」から「開放」してあげられるようになれば、
問題ないことが多いのです。
ですので、
この「洗練」された「クセ」を使っていることを理解して、
使うこと自体が「悪い」ことではなく、
その「クセ」を使う必要がない時には、
他の部分にも「負担」を「分散」させてあげられるようになることが大切です。
そうすることで、
その「クセ」の恩恵も受けつつ、
身につけた「クセ」とも、
うまくつき合っていけるようになるんですよ!
Tags: 腰痛、肩こり、クセ
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