しどう風景 右脚の痛み・しびれ
11月 10, 2015 4:51 pm
利用者さまのご厚意もあり、しどう風景を載せさせていただきました。
カウンセリングといくつかの分析の後からの動画ですが、全体的な流れと会話のやり取りなどをふくめて、極力編集しない状態で載せさせていただきました。
BGMなど多少気になるところはあると思いますが、参考にしていただければと思います。
多少長い動画ですので、すこし説明を加えさせていただきます。
これは初回利用時の映像です。
この方は、なかなか取れない右脚の痛み・しびれなどの神経症状に、数か月前から悩まされていました。
痛みのひどいときには、からだが傾いてしまうほどで、周りの人からも心配されていたそうです。
脊髄脊椎専門の整形外科にも診てもらい、神経に関わる診断も受けましたが、まだ手術するほどではないと。
リハビリも受けましたが、完全に回復するほどではなかったとのことです。
結果から言いますと、この方、当塾から帰る際にはほとんど痛み・しびれを感じなくなったそうです。
そして、翌日からも痛みなどぶり返すことなく過ごされているとのこと。
それでは、痛みの原因はなんだったのでしょうか?
さすがにわたしには、神経を回復させられるだけの腕はありません。
それは、からだの中での捻じれ・よりかかりが神経を苦しい状態にしていたということです。
この「からだの中」というのが、なかなか理解しにくい部分ではありますが、骨や関節だけで姿勢をとらえてしまうと、見落としてしまう要素です。
骨や関節は筋肉やヒフの中でも、ある程度自由にその位置を変えることができます。
あなたも腕をつかまれた状態でも、ドライバーを回すように腕を回すことができるはずです。
これだけ骨は、肉(やわらかい組織)の中で全身的に動くことができます。
でも、からだの動きや姿勢を見るときにここまで考えることはあまりないのではないでしょうか?
治療者でもここを見落としている方がほとんどですし、医学的にも姿勢のとらえ方でここに触れることは、まずありません。
立体的に読みとることが難しいことと、計測することが非常に手間であることが関係しているとは思いますが…
話を戻しますが、この方の状態を簡単に説明しますと、「からだの右側に寄りかかったクセ」から抜け出せなかったということです。
一見すると、姿勢も歩き方もそこまでひどいと言うほどではないと思います。
ですが、この「からだの形」の中で、骨は右側に寄りかかり、捻じれもともなって、からだの中では非常に苦しい状態になっていたと思います。
話を聞いているうちに、右肩関節に五十肩の経験があることや、最近でも右膝関節に痛みを感じることがあったそうです。
原因は、どれも同じクセによるものと考えられました。
ですが、もう一度くり返しますが、それほどひどいわけではないのです。
これは誰にでも起こりえることです。
おどしているわけではなく、痛みなどの症状が出たり生活に支障をきたすようになるかは、紙一重だということです。
そして多くの方が、医療機関などで診てもらっても「あきらめてしまう」「あきらめられてしまう」症状です。
この方も、はじめは何を言われているのか理解しにくかったようで、動画でも困惑しているような表情が見られます。普段のからだでは使っていなかった動きをするのですから、感覚的にもわかりにくいのです。
ですが徐々にからだの動かせる範囲が広がってくるにしたがい、「なんだこんな(簡単な)こと」と言ったように、動きがスムースになり、表情もやわらいできます。
全身的にヒフ・筋肉をふくめた捻じれ・かたよりを修正し、からだの位置関係を調整した後には、(動画では43分10秒ころ)思い出したように「痛みがとれました」と。
その後、少しむずかしい課題(運動自体は簡単なのですが、いままでからだが覚えていることと違うこと)をしたあとには、多少右脚の痛み・重だるさが再燃したようですが、帰る頃にはからだにもなじんだようで、痛みはなくなったとのことでした。
初回でしたので、軽めの調整を中心に行いましたが、それをからだが自然に受け入れて順応できる余力が十分にある方でした。
その後も問題なく過ごされているとのことですが、また遠方よりお越しいただけるとのことでした。
この動画の使用についても「お役にたてれば」と快諾していただき、本当に感謝しております。
今後もこのような方が少しでも増えていくように、がんばって伝えていければと思っております。
また同じような症状でお悩みの方は、当塾へお気軽にご相談を。
カテゴリー: しどう風景

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